斎藤一人さんの「変な人が書いた人生の哲学」を読んでいました。
斎藤一人さんの本はいつも新しい発見があるのですごく面白いのですが、本書では特に「人間関係の哲学」のなかの「NO!」ということの大切さを書いた話が興味深かったです。
かんたんにまとめると、嫌な人間に「NO!」と言えるようになることがすごく大事で、嫌なことを「NO!」と言えないと、嫌なことが続いてしまう。
嫌な人間がまわりにいても「NO!」を言えるようになって、嫌な人間がまわりにいても困らなくなると、嫌な人が変わったりいなくなったりする、というお話。
嫌な人にははっきりNO!を言っていい
「この人、嫌だなあ」
と思ったら、はっきりと顔または声に出して「NO!」と言っていいんです。
「NOと言ったら、相手の人を傷つけるから」
なんて言う人がいますが、傷つけるのは相手ではありません。「NO」と言えないあなたです。
だいたい黒いものを黒というだけなのに、なぜそんなに傷つくんでしょう?
ガマンしても何もいいことはありません。
「我慢は美徳」などと言いますが、我慢からは「うらみ」しか生まれないんです。
一番いけないのは、嫌な人間から嫌われるのを恐れたり、その人から好かれようとしたりすることです。
その中でも一番最悪なのは、嫌な人間をいい人に変えようとすることです。
このあと、ずっとNO!が言えなかったんだけど、勇気を出して言ってみたら相手が自分の意見をあっさりと受け入れてくれて拍子抜けした、という人のエピソードを紹介して
結局、「嫌な人だ」と思っていたのは、自分が断れなかったから嫌な人になっていただけ。断れるようになったら、相手はただのふつうの人だったんです。
ということはどういうことかと言うと、一番嫌な人は自分なんです。嫌なことを「嫌」と言えない自分がいちばん嫌な人。その嫌な自分から逃れられなくなっているから、嫌なことが続くんです。
嫌な人って、自分だったんだと気がつくと、少しは「NO!」が言いやすくなります。
日本人には特に「言いたいことをハッキリ言う」「NO!と言って断る」ことが苦手でつい我慢してしまう人が多い、という話を聞いたことがあります。
自分も断れないせいで我慢することになったり、やりたくないことをやったり、つきあいたくない人とも無理に仲良くしたり、という経験はあるのですが、こうやって「我慢」することが自分の中で「うらみ」を産んでいる、と考えるとなんだかバカバカしくなりますね。
「NO!」と言えない、断れないことで悩んでいる人、人間関係がどうもうまくいかない、面倒くさいという人はぜひ読んでみてくださいね。