ふたつ前の記事で紹介した斎藤一人さんと舛岡はなゑさんの新刊には「我慢も努力も全部いらない」という話が出てきます。「その息苦しさが、本当のあなたを覆い尽くすほどの汚れになっているのだから」と。
我慢、努力、忍耐、真面目さ、自己犠牲……日本ではこういう言葉がずーっと美化されてきていますが、魂的に考えると我慢も努力も忍耐もそれほど必要なものではなく、むしろ悪いことすらあります。それがあなたを不幸にしているなら、それは悪なのです。
ある姉妹の物語
名著「マーフィー100の成功法則」に、ある姉妹の話がでてきます。
姉はとても人が良くて進んで犠牲を引き受けるタイプでした。もっぱら親のために働いていたそうですが、いつも怒りっぽくイライラしていたそうです。
一方、妹はとても調子が良く、自分の都合のよいことばかりを考えているタイプでした。働いている姉を尻目に、きれいなドレスを着て遊びに行くことが多かったそうです。
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これまでの道徳によれば姉の方は親孝行で、妹はわがまま娘ということになり、姉のほうがはるかに立派ということになります。しかし、現実の問題として姉は不幸で妹は幸福だったのです。
(中略)
真理にそむいた道徳は不幸を産むのです。
なかなか教訓的な話じゃないでしょうか?
日本人的な道徳論から言えば納得のいかない話のように思えますが、引き寄せの法則とか心の法則なんかを学んだ人には、この姉妹の結末もうなずけるものでしょう。
姉は自分を大事にしなかった。妹は自分を大事にした。その差が人生に如実にあらわれたわけです。
イライラして生きていれば、さらにイライラするような不幸がやってくる。楽しく生きていれば、さらに楽しく幸せなことを引きつける……「心的態度」がとても大事ということです。
イライラしすぎるほど忍耐をつづけたり、嫌で仕方がないことを努力し続けたりすることは絶対にいけません。忍耐を重ねる、苦労は買ってでもする、歯を食いしばって努力する……もうそういう時代はとっくに終わっているのです。
これからは、わがままでもいいから「いかに毎日自分が楽しく、幸せに生きるか?」ということに重点を置いて生きましょう。楽しく幸せに生きることが、楽しく幸せな人生を産むのですから。